本日の行った
展覧会名 | デザインあ展 |
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会場 | 21_21 DESIGN SIGHT |
開催期間 | 2013/2/8(Fir)-6/2(Sun) |
展示作家 | 佐藤卓デザイン事務所、阿部洋介(tha ltd.)、岡崎智弘、緒方壽人(takram design engineering)、折形デザイン研究所、studio note、Perfektron、plaplax、山田悦子(むす美)、他 |
主催 | 21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団、NHK エデュケーショナル |
後援 | 文化庁、経済産業省 |
デザインはセンスじゃない。
センスといった曖昧な言葉で評価されるものではなく、論理的に説明がつく概念だということが本展覧会からわかります。
しかもその理論は単純でわかりやすいものです。
この「デザイン」の本質的な部分を子供でも直感的に学べるような非常に良質な展示なので、是非足を運んでみると良いでしょう。
本エントリでは、「デザインあ展」にて考えさせられたことを3点紹介します。
デザインは単純な方法論
本展覧会では非常に単純明快でかつ力強いデザインの方法論が一貫して紹介されていました。デザインの方法論といっても、子供が直感的にわかるわかりやすく楽しめる内容にまとめていたのは監修者の力の賜物でしょう。
番組でもこの展覧会でも「デザインあ」で非常にインパクトのあるコンテンツは「解散」シリーズです。
お寿司、本、といった日常のものから、学校といった施設を「解散」させます。
「解散」とはどういうことかと言うと、例えばお寿司だったら、ノリ、具、米粒、サビといった最小の要素に分解します。そしてバラされた要素を関係性をもたせつつ整然と整列させるのです。
本当に米粒ひとつひとつまで分解してきっちりと並べられる様はかなりインパクトがあり、見た人は誰も「おもしーろい!」と声に出していました。
- 要素に解体
- 関連性の発見
- 整理・整列
ある種ロジカル・シンキングのようなことがこの展示における「デザイン」の基本的な考え方なのだとわかります。
「センスある」とか「クール」とか感性的な面で語られるデザインは、本来ロジカルにブレイクダウンことが可能だということを表しています。
デザイン=難しいものを、単純に見せるコト
ただ整列するだけでも、間隔、縦横の比率など数字的な要素が非可決です。関連性を発見するにしても、色、形、意味合いなど様々な項目があり簡単にはいかないのです。
しかし、この展示では小難しいことは全く感じさせません。
見た瞬間にすっきりと腹落ちし、おもしろいと感銘を受けることができます。
小難しいことをパッと見てわかるようにすることがデザインなのです。
誰でも理解できるということは、子供でも大人でも同じように楽しく遊べるということもこの展示から伝わります。
積み木やパズルなど、非常に単純な形の組み合わせなのに、大人も子供もとても楽しそうにはしゃいでいたのも印象的でした。
デザインマインドの重要性
展覧会ポスターから一文、二文を引用します。
展覧会のテーマは、「デザインマインド」。日々の生活や行動をするうえで欠かせないのが、洞察力や創造力とともに、無意識的に物事の適正を判断する身体能力です。
次代を担う子どもたちのデザインマインドを育てること。大人もまた、豊かな感受性を保ちながら、デザインマインドを養うこと。本展では、音や映像も活かしながら、全身で体感できる展示を通して、デザインマインドを育むための試みを、さまざまに用意いたしました。
会社内の仕事でも、政治でも、「デザインマインド」があれば、もっと問題も伝わりやすくなり課題を解決する糸口になるのではないか、と。
まとめ
「デザインあ展」で考えさせられること3つ
- デザインは単純な方法論
- デザイン=難しいものを、単純に見せるコト
- デザインマインドの重要性
最後に、「デザインあ」の音楽を手がけるコーネリウスの小山田圭吾がSalyuをプロデュースしたSalyu × Salyuというプロジェクトの動画を紹介してこの投稿をしめたいと思います。
音楽と映像ですが、要素に解体、関連性の発見、整理・整列という例のデザインの方法論を楽しく見せている好例だとなまがつおは思いました。
salyu×salyu_ただのともだち_合成ver.
参考とオススメ
番組のサントラです。もちろんコーネリウス。
デザインあの写真集です。みかんの解散は中でも圧巻。
最後まで読んで頂きありがとうございます!